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本当の課題はなにか?

2023/01/04


経営判断加速化セッションについて、
何をしているか分かりづらいという話があったので、
一つの事例を紹介します。


当たり前の話ですが、
セッションを受けようという方は、
なにか相談したいことがあるから受けています。


ところが、この相談したいこと、というのが曲者で、
真正面からそこの話をすると、
実は本当の課題は別のところにあることがあります。


先日私が相談を受けた事例です。
今回は、私の中では珍しく、社員のいる会社の代表からの相談です。


士業の所長で、親から引き継いだ二代目の方。

書類作成の標準化(共通ルール作り)を行いたいのだが、
なかなか続かない、とのこと。


ベテランスタッフがそれぞれのやり方で進めている現状。
所長が一々指示しなくてもやってくれるのは良いのですが、
ふとした拍子に「こんなことでミスするんだ」という部分もある。


それぞれがやりたい方法を取っているため、
これから新人が入るにあたり、どうしたら良いかに迷っている。


・新人に教える担当は決まっていますか?

「ベテランのスタッフの一人にします」


・その人に対して、所長がサポートできることは?

「メンタルとかコミュニケーションの部分」

・ルール作りが出来たら、事務所全体にどんな良いことがありますか?

「効率化ができる」
「それぞれのクセや他人の方法を学べる」
「相互チェック体制ができる」


表面的には問題がなさそうです。
それでも進めないということは、何か理由があるはず。


そこで、角度の違う質問をしました。


・そもそも、新人を採用しようと思ったきっかけは?

「仕事が増えたことと、定年になる社員の補充です」


ここから流れが変わってきました。

定年になる社員からも、
「自分が定年になったら、どうするの?」という質問はあります。

引き継げることと引き継げないものがあるとのこと。


まったく同じことを、新しい人に求めることはできません。
そこで、「こういう事務所にしたい」ということを共有して、
そのために必要な仕事をみんなで共有していく、という話になりました。


この事例は15分のお試しバージョンのため、
話はここで終わっていますが、

実際の60分のセッションでは、
ここからが本番です。


このように、経営判断加速化セッションでは、

「本当に解決する課題をハッキリさせる」

という意味合いもあります。


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