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気が進まない理由は?
「税理士へ資料を送ることについて、気が進まない…」
という相談を受けました。
(ここからは、個人情報保護の観点から、
一部、本当の相談とは違う内容にしています)
事業主のパートナーであるAさんは、
夫の事業の事務作業を行っています。
確定申告に関連して、税理士へ資料を送る必要性は分かるが、
どうしても気持ちがのってこないで、資料がたまってしまっている。
この状態で、私のところへ相談に来ました。
ちなみに、Aさん(の夫)が頼んでいる税理士は、私ではありません。
このことについて、
経営判断加速化セッションとして、相談を受けました。
まず、送るべき資料が何かをいっしょに確認しました。
通帳、クレジットカード明細、売上資料、経費のレシート、支払いの請求書…
次に、一つずつ、用意する上で問題となる点を確認していきました。
すると、大半の資料については、自分で問題なく準備できることが分かりました。
一方で、どこに問題があるかが見えてきました。
大きな問題であり、心配事は、人件費(社員の給与)・コラボ関係でした。
心配事について詳しく聞いていくと、つぎの2つが分かりました。
①労働基準法とか源泉所得税とか、
きちんと行われていないことにAさんは気づいているが、
そういう話を夫にすると、夫の機嫌が悪くなる
②Aさんの夫が仲の良い仕事仲間Bさんとコラボをしているが、
お金の流れがグチャグチャになっている
さらに、Aさんはここで気づきました。
「自分が気が重い原因が分かりました。
自分主導で準備できる資料は何もひっかからないのですが、
夫を巻き込んで何かを用意することに気が重いのです」
そこで、この2点に絞って、さらに話を深めました。
①について
福島「自分と夫だけで話をすると難しそうですか?」
Aさん「はい」
福島「では、だれか第三者を交えるとしたら、誰に頼みますか?」
Aさんは少し考えた上で
「税理士さんにそのまま話して、一緒に話し合いの場を作ってもらう」
と答えました。
さらに
「税理士から求められている、という後ろ盾と言うか口実があると、
夫に言うのに抵抗が減る」
と言いました。
②について
福島「Bさんはどんな方かご存知ですか?」
Aさん「Bさんは気さくな人で、私も面識があります」
福島「では、直接Bさんに話を聞くことはできますか?」
Aさん「一度夫に確認をとれば、できそうです」
実は、AさんとBさんは面識があって、
直接聞こうと思えば聞けることを、Aさんは忘れていました。
Bさんに聞くことで突破口が開けると気づきました。
この相談でのポイントは
・自分だけでは、どこにひっかかりがあるか気づきにくい
・気が重い原因がどこにあるかを言語化した
・問題点にどう対処するか、他人の視点をいれることで、気付きがある
ということです