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自己紹介4~私が個人事業主に特化した理由~
前回はコチラ
第1回 思い返せばあの時から
https://fukuoffice.co.jp/blog/category8/bio01
第2回 仕訳を知る前にやっていたこと
https://fukuoffice.co.jp/blog/category8/bio02
第3回 実質的な倒産の最中にどうにかできたこと
https://fukuoffice.co.jp/blog/category8/bio03
私が税理士法人に勤めていたころ、
メインで行っていた仕事は、法人の会計データ入力・申告書の作成でした。
個人事業は確定申告のシーズンに一気にやっていたことが多かったです。
そんな中、6月ごろに個人事業者とやりとりする用事がありました。
電話・メール・郵送で済ませられることだったのですが、
ふと訪問してみたくなったので、聞いてみたところ、
快くOKの返事をいただきました。
訪問した事業者は、一人で小さな工場を営んでいました。
3階建ての自宅の1階が工場で、2・3階が自宅でした。
午後3時ごろ訪問して、工場の機械や部品について説明を受けました。
途中で子供が帰ってきて、工場の中を通って自宅に登って行きました。
そこで思ったのは、
「確かにここで人が暮らしている。仕事が行われている」ということです。
普段はどうしても仕事量が多いところや複雑なところを中心にしているため、
規模の小さい個人事業主は、税理士事務所の担当者もおろそかにしがちです。
しかし、そこには確実に事業者の生活や仕事が存在している。
それを感じて、個人事業に興味を持つようになり、
確定申告シーズンも、単なる書類の処理が大量にある、ではなく、
個人の1年間の人生の記録であると感じるようになりました。
その後ベンチャー企業の経理職を経て独立したのですが、
工場を訪問したときのことを忘れて、
自分は何をするのか迷走している時期が1年くらいありました。
転機は、アメブロコンサルに入ったときです。
自分は税務会計の勉強はしていましたが、
集客については全くのド素人で独立していました。
これはイチから勉強しなくては、ということで、
当時流行していたアメブロでの集客コンサルを受けました。
最初にコンサルである田渕さんから言われたのが
「福島さんは税理士ですから、確定申告の記事はかけますか?」
ということです。
ここでパッと思い出したのが、工場の記憶です。
自分の原点は個人事業主の確定申告だし、個人事業者に対して貢献したい。
そこからは迷いはありませんでした。
ブログの記事の書き方などを教わり、愚直な実践で、
記事の投稿を重ねていきました。
気づいてみれば、このジャンルは誰も取り組んでいなかったので、
実質的に、日本で最初の個人事業主に特化した税理士になっていました。
誰もやっていないこと、というのは強いもので、
ブログをきっかけにダイヤモンド社さんから、
書籍出版のオファーをうけました。
そこから生まれたのが2013年に出版された、私の1冊目の書籍、
「フリーランス・個人事業の絶対トクする! 経費と節税」です。